「ワーテルロー」(1970)から「チャイコフスキー」(1970)

2022年7月26日

「ワーテルロー」(1970)という映画をみる。

音楽はGodFatherと同じニノ・ロータ。

ソヴィエト連邦とイタリアの合作映画だが,全世界をマーケティング対象にしているらしく,登場人物も英語でしゃべり,プロパガンダ色は一切無い。

そして,20万人の戦いをソ連軍兵士を使って再現している。

後半にナポレオンの騎兵隊が,イギリス軍の方形陣に突撃するシーンがあるが,かなりの迫力である。

お馬さんも泥に足をとられたり,崖から転げ落ちたりしているが,演技ではなかろう,すごい。

(ググったら,YouTubeに全編上がっている。)

「トラ・トラ・トラ!」(1970)で実際のレシプロ機を飛ばして撮影したのと同様に,CGでいくら綺麗に再現できても,実写の迫力には敵わないことがわかる。


で,話が変わってクラシック。

「ワーテルロー」の冒頭にて,「チャイコフスキーのピアノ協奏曲が使われているように覚えている」と聞いたのだけれど,どこにも使われていない。

調べたところ,「Waterloo Bridge」という映画のオープニングで「白鳥」は使われているらしいが,ピアコンではない。あと,この映画は第一次世界大戦~第二次世界大戦らしく,ナポレオンも関係ないらしい。Waterlooも,ワーテルローの戦いの地名とは関係ないようだ。

激戦地のワーテルロー(Waterloo)を英語にすると、“ウォータールー”です。ロンドンに住んでいた方ならピンと来ると思いますが、以前はロンドンからパリ行きの電車に乗る駅は、ウォータールー駅でした。つまり、ロンドンに遊びに来たフランス人は、ウォータールー駅からフランスに帰るのです。

ベートーヴェンとチャイコフスキーの“迷”曲…演奏で本物の大砲を使用し他国を攻撃https://www.excite.co.jp/news/article/Bizjournal_mixi201811_post-13935/

「チャイコフスキー ピアノ協奏曲 映画」でググると,高倉健の「冬の華」が出てくるが,これでもないとのこと。

さらに,色々ググっていると,「チャイコフスキー」(1970)なる映画を見つける。

ワーテルローと同じ1970年の映画なので,この映画と間違えたのかしら・・・?と思い,「こちらの映画では?」とDVDを再生しながら尋ねてみるが,どうも違う様子。そもそも観た覚えもないらしい。

ちなみに,この映画の中盤で,ピアノ協奏曲は流れます。

あれこれ考えた結果,「映画の上映間(上映前)に流れていたのかな?」ということになりました。

最後に,この「チャイコフスキー」の映画の紹介文は上の画像の通りです。

オペラ歌手との熱烈な恋,低俗な女との結婚,13年間いちども会わずに6000通の手紙を往復した人妻への純愛,ホモセクシュアルな苦悩に,傷つきやすい天才の魂をえぐる

グタグタすぎる。人妻との恋愛は,純愛とカウントして良いのか。


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