(個人的な感想)「言葉づかい」やら,ストーリー展開やら,1話目だけ見ると,かなり微妙な出だし。
今後,三谷幸喜脚本のどっちの面が出るのか。
真田丸は,そこそこ,結構,面白かったが。
「鎌倉殿の13人」と同じような大河ドラマとして「草燃える」というのがある,と聞きました。
源氏3代による鎌倉幕府樹立を中心とした東国武士団の興亡を描いた。
草燃える
らしいです。
Wikipediaを見ると,こちらの俳優陣もなかなかの豪華キャスト。
源頼朝が石坂浩二。
今,小栗旬がやっている北条義時が,松平健。
「美輪さん」も出てくるらしいですが,上のオンデマンドにある総集編には登場しない(カットされている)そうです。
残念。
源頼朝が鎌倉幕府を建てた後,そこからのドロドロとした権力争いがキーのようですね。
北条氏がいかにして,最高権力者におさまるのか。
鎌倉幕府という大企業の創業者で大社長である源氏の嫡流が,なぜ3代で途絶えてしまったのか。
混沌とした権力争いの後に,北条氏が大株主になり,社長を自由に指名できるようなポジションを獲得する。
そこら辺のどす黒いところを,三谷幸喜脚本がどう描くかーですね。
『真田丸』には,どす黒さ,みたいなところはなかった気がします。
ひたすら草刈正雄がめちゃくちゃ,かっこよかった(ギャグ要素もかなりありましたが)。
浅間山が噴火するシーンはその例でしょう。
なので,関ヶ原のち,草刈正雄が倒れたあとは,あまり見てません。
そういえば,最終回も見てない。
「大阪の陣で,豊臣が勝ったことにしよう!」
「真田幸村は実は生きていた!」
なんて展開は作りようがないし。
大河ドラマは概ね(当たり前のことですが)「ストーリーのオチが決まっている」ので,「え?!こんな展開が!」とはなりづらいですね。
歴史上,曖昧な部分を,フィクションの部分を,いかに特徴もって書くか。
そういう意味では,「麒麟がくる」の駒パートは,本当に要りませんでしたね。
あれがなければ,はしょった部分も,深く書けたのでは。
あとは,「本能寺を爆破する」とかぐらいでしょうか。
本能寺爆発、ワープ、心霊現象……NHK大河『天地人』の多すぎるツッコミ所
派手さをねらうと,意味が分からんことになりますね。
もしくは,曖昧なものをストーリーの真ん中にもってくる。
例えば,黄金の日日。
主人公は,呂宋助左衛門。
ほとんど史実の記録がない助左衛門を主役にするにあたり近藤は、森鴎外が『阿部一族』を「史実と違う」と非難した評論家に「歴史小説を書いたので、歴史ではない」と反論した故事を念頭に置いたと述べている。
(略)
今作は大河ドラマとしては初の試みとして、NHKスタッフと小説家(城山三郎)と脚本家(市川森一)の三者が合議でおおまかなストーリーを作り、それを基本路線として城山は小説を、市川は脚本を同時進行で執筆していくというスタイルが採られた(実際の脚本執筆では長坂秀佳が協力している)
黄金の日日(Wikipedia)
鶴田浩二が「千利休」役ですが,秀吉にパージされた理由が,「秩序を守るため」というのも面白い。
「千利休が『これは○万円の価値がある』というと,ガラクタも本当にその価値をもってしまう。それでは秩序が保たれない」
それぐらい千利休が商人として,経済界から,政治に口出しすることもできるぐらいの力ももっていたんでしょうね。
これも,今の大河との大きな違いですが,昔の大河はオープニングの動きが少ない。
例えば,黄金の日日のオープニングも,後ろの太陽が若干動くぐらい。
*テーマ音楽が素晴らしい(池辺晋一郎)
いまは,オープニングだけでも,かなりめまぐるしく変わる。
それは,まあ,どちらが良いかとかではなく,時代とともに演出方法が変わる,そういったもんなんでしょう。
こちらは,筋もオチも決まっている作品です。
「草燃える」と同じように,どう「権力闘争」を描くかがキーのようです。
そこを,どう特徴付けるか(北条政子が頼朝の子を排除するときの描き方とか),それが気になります。
とりあえず2話も見る予定。
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