タスク管理ツール
公開日:
- 開発
世の中には色々なタスク管理ツールがあるが,
最近はCodexでタスク管理をしている。
それを何を思ったのか,週末に,
「これはWebアプリ化した方が,どこからでもタスク管理ができて楽なのでは」
などと失調した。
Webアプリ化と情報設計の失敗
過去のMarkdownファイルをすべてSQLiteに移行し,
それらをWebアプリから読み書きするようにした。
さらにOllamaと組み合わせて,ローカルLLMでタスクを整理できるようにアプリを構築した。
結果,大失敗。
というのも,既存のタスクについて,
「何が親で,何が子か」や,
「授業」「研究」「学務」といった分類,
それらをどう構造化するかという,
大元の情報設計を誤ったためである。
結果として,非常に煩雑なタスク管理ツールになってしまった。
ローカルLLMとの関わり
ローカルLLMの利点の1つは,機密情報であっても,ローカルPC内で処理できることである。
しかし,今回の環境では,ローカルLLMによるタスク整理は,Codexと比べるとどうしても遅かった。
Ollama上でGemmaの12Bモデルを使い,しばらくはローカルLLMの可能性を探ってみようと思っていたが,
「自分のタスク」というかなり重要な情報について,
まだ十分に信頼できていないローカルLLMに整理を任せること自体がストレスになった。
失敗点より
もちろん,SQLiteやWebアプリによる管理そのものが間違っているとは思わない。
今回の場合は,情報設計と移行設計を十分に詰めないまま作り始めたことが問題だったと考えている。
そしてもう一つ難しかったのが,
Codexの「曖昧な指示をすぐにタスク化できる力」を,
いかにローカルLLMで再現するかという点である。
ローカルLLMも,具体的な指示を与えればかなり処理できる。しかし,
「○○について,そろそろやらないといけない」
程度の曖昧な入力から,
既存のタスクとの関係を判断し,
適切な場所にタスクとして登録するところまで一発で処理させるのは難しかった。
これは単純なモデル性能だけでなく,
既存のタスクや分類体系を,
どのようにコンテキストとして与えるかという問題でもあるのだろう。
そもそも,Codexは既存ファイルの参照や編集ができるエージェントであり,
ローカルLLMを組み込んだ自作アプリとは,仕組み自体が異なる。
同じような処理を実現するには,モデルの性能だけでなく,
周辺の仕組みも整える必要がある。
おそらく,複数の処理段階に分けるなど,工夫が必要なのだろう。
加えて,「タスク管理」という,
一見簡単そうで実際にはかなり複雑なものを,
Codexを使えば簡単に作れるだろうと考えたこと自体も失敗だった。
コードを書くこと自体は簡単になった。
しかし,何をどう管理するのかという設計まで簡単になったわけではない。
そして一番まずかったのは,
元のタスクが正しく移行されているのか,
その結果を自分自身が信頼できなくなったことである。
結局,全タスクをもう一度「確認する」という作業が発生した。
タスク管理では,
この「ここを見れば,やるべきことが全部入っている」という信頼が非常に重要である。
それを失ってしまっては,管理ツールとして意味がない。
「確認作業」が生じたことは,非常に無駄だった。
元に回帰
以上,タスク管理ツールの開発は喫緊の課題でもないので,
いったん中断する。
先に書いたとおり,
元のCodex+Markdown+Gitによる管理体制に戻ることにした。
この方式は単純だが,
Markdownなので中身を直接確認できるし,
Gitなので変更履歴も残る。
何より,Codexが何を変更したのか,差分を確認できる安心感がある。
ネックは,
タスクというかなり私的な情報を,
GitHubのPrivate Repositoryに置くことへの不安である。
Pushしなければよいのだが,
iPhoneのGitHubアプリから,
Markdownのタスクを概観できるのはかなり便利である。
利便性を取るか,完全なローカル管理を取るか。
難しい。