「フクシマ放射能」「今すぐやめろ」フジロックでのパフォーマンスにSNSざわつく
https://news.yahoo.co.jp/articles/9263ec502afa172edafb7280bf7ecedca2fb4958
2012年発表の内容(楽曲)を,今批判するのかー。という印象。
10年以上前(原発事故の後,すぐぐらい),既存の radioactivity の歌詞に「福島」をアレンジして演奏していたことは,kraftwerkリスナーなら絶対知っている。
今回のフジロックの演奏が初出ではない。
そして,フジロックでわざわざ kraftwerk 聴きに行く人は,そのアレンジ版も知っている層だと思う。
今回,kraftwerk はアーカイブの映像配信などなかったと思うんだけれど,「SNS で話題」になるってことはリアルタイムではストリーミングがあったのかな?
事前に調べた限りでは,kraftwerk は配信対象ではない(Amazon)と思ったのだけれど。
以前(コロナ禍)みたいに,YouTube でストリーミング配信してくれないかな。
オリジナルの曲自体は 1975年とか今から50年ぐらい前。
歌詞がアレンジされたミックス版の radioactivity(The Mix)には,既に「広島」が入っている。
「チェルノブイリ」「ハリスバーグ」「セラフィールド」「広島」
歌詞では,ほかにも過去,原発事故や核被害があった地名などが挙げている。
kraftwerk はテクノ初期(さきがけ?)のアーティストで,ここしばらく新曲はリリースしていない。
今回のフジロックの演奏の(一部がネットに取り上げられた)ことで,非kraftwerkリスナーにも注目されたと思う。
非kraftwerkリスナーからすると,あの特徴的なシンセ楽曲と強烈な歌詞には,違和感や抵抗感があるだろう。とくに,「震災ネタ」としてとらえてしまうと,怒りがあるのもわかる。
しかし,しばらく注目もなかった,結構な人の関心もなかった音楽の(歌詞の)一部を,演奏後ピックアップする人,それを問題として批判する人,この流れは結果既存のパフォーマンスを潰そうとしているようにみえる。
初出ではないと書いたように,Apple Music でも「福島」が入ったアレンジ版は配信されていたはず(もしかすると,有料の「3-D」だったかな)。
演奏した当初(2012年すぎ)は,福島原発事故も大きなものだったし,アレンジして入れたのも良く分かる(歌詞はどぎついなーと思ったが)。
それを,アレンジから10年以上経った今になって「風評被害だからやめろ」いうのは,曲を知らない人がいっているように感じる。2012年に演奏できた曲が,今はもう演奏が許されない曲なのだろうか。
私は「反原発ではない」し,正直この歌詞もストレートだと思うが,震災直後しばらくは原発に関して世間の反応はこんな感じだったと思う。
その後,色んな人の努力があって,福島第一原発の後処理が進んで,震災当時のような悲観的なムードはなくなったと思う。
しかし,それに合わせて歌詞を変えたり,演奏しなかったりという,過去の創作物に対する配慮は必要なのか。
そして,過去の曲に今の価値観で「呪いの歌」と批判するのも,そのアーティストとリスナーに失礼ではないかな。
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