ネット配信が全盛期な今,レンタルショップで CD や DVD を借りる人は少ないのでしょう。
近くのTSUTAYAは,CDコーナーをほぼほぼ消滅させ,広島駅前のフタバ図書は消滅しました。
残念で仕方ありません。
レンタルショップのCDやDVDって,書店の本と同じですが,元々目的じゃなかったものと出会う機会だったと思うんです。
そりゃ,Amazon Music や Apple Music で,いくつもの音楽がストリーミングで聴けますし,Netflix でいくらでも映画が見られます。
しかし,それらのほとんどが「いま,おすすめ」の映画で,マイナーな CD や DVDは前面にはなく,いま売り出し中のものしか大きく扱っていない,のではないでしょうか。
レンタルCDだけで言えば,ゲオの宅配レンタルやTSUTAYAディスカスがあるので,そこから入手すれば安くて良いのですが,それでもジャケットを見て借りるのって大事だと思うんです。
見ながら,ムチャクチャ悲しくなる映画。
遺族年金の不正受給がテーマですが,「行政をだましちゃって自分だけ得しちゃろう」という,悪意のみをもった不正受給じゃないという点が大事。
仲代達矢大好きなので,映画のキャスト見て借りましたが,仲代達矢も歳をとったらこんな表情になるんだなぁという感想。
「沖縄決戦」や「殺人狂時代」,色々な全盛期の映画を見たので,ギャップがすごい。
そして,北村一輝もすごい。
長いセリフを,1カメだけでずっととり続けている。すごい。
何より,とにかく見てて辛くなる。翌日に残るつらさ。
前編通してモノクロですが,カラーシーンになる場面もあります。
そこはちゃんと理由あり。
良く分からなかったのは,「東日本大震災」を絡めたところ。無理矢理絡めた感じがします。
それでも,お薦めです。
上の YouTube 動画は,映画全編ですね。
違法アップロードではなかろうか。大丈夫か。
オウム真理教の松本サリンにて,第一通報者,そして被害者である人が,なぜか真っ先に犯人扱いされてしまい,社会的に抹殺されてしまった,その理由を「実際の高校生が調べ,映像作品を作った」という実話をもとに作られた映画,らしいです。
松本サリンの話が,めちゃくちゃ分かりやすく描かれています。
松本サリンが正しく検証されていれば,地下鉄サリンは防げたのではないか,それは分かりませんが,主人公の高校生らがいう,冤罪を生む理由として,「報道の不適切な世論誘導,警察の不適切な聴取,そして,情報に踊らされた市民が原因」という言葉がとても印象深いです。
報道の役者の中では,中井貴一が良い味だしてます。
事実にどこまで即しているのかは分かりませんが,物語中盤で,被疑者と疑われる男性が,ものすごい勢いでマスコミに追いかけ回されるシーンは,恐ろしいの一言です。マスメディア怖い。
近年,「SNS による誹謗中傷」がよくいわれていますが,SNS なるものがなかった時代(インターネット普及以前)は,誹謗中傷はなかったのかな,などとも思いました(映画内では,めっちゃ,いたずら電話がかかったり,家に石を投げられたりするシーンも描いてますよね)。
昔も今も,こういった野次馬心で,誹謗中傷を「やる人はやる」というのは変わらないのかも。
以上,最近見た映画で,大変興味深かった映画2点を紹介致しました。
メインストリームの映画ではなく,実話を元にしたドキュメンタリー的な映画ばかりみてます。
とくに,博士課程に入って以来はずっとです。
早く,博士論文を書かねば・・・。
投稿記事のカテゴリやタグと同じ記事をランダム表示します。