この世界の(さらにいくつもの)片隅に

2020年8月14日

あすは,終戦記念日(8/15)です。

この時期になると,(余裕があれば)毎年見ている映画があります。

*昨年は,研究報告や論文の執筆の〆切が重なっており,それどころではなかった。
いや,今年もそれどころではない。
現在,JavaScriptCanvasを駆使して,教材開発を進めている最中である。

さて,終戦記念日に伴う映画はたくさんありますが,個人的にはとくに次の映画が大事です。


1)日本のいちばん長い日

Amazon Prime で視聴可能です。
仲代達矢が大好きな自分にとって,彼がナレーションをしているだけで価値がある。
また,米内光政を演じる山村聡や,阿南惟幾を演じる三船敏郎も素晴らしい。
音楽は佐藤勝。サウンドトラック「フォービート・アルチザン 岡本喜八の映画音楽」や,「佐藤勝作品集 第2集(戦争映画編)」に音源が収録されています。渋谷のTSUTAYAや,宅配レンタルで借りられるでしょう。

映画自体は1967年公開なので,カラーでも不思議ではないのですが,森師団長らが若い将校(畑中健二少佐(黒沢年男ら))にクーデーターを起こされるシーンがショッキングなので,白黒になっていると聞いたことがあります。

*畑中少佐らの,感情的な演技もまた素晴らしい。

タイトル文字が出るまでのイントロが長いのも特徴の1つ。
そして,昭和天皇の顔が一切映りませんね。絶妙なカメラワークです。

個人的に一番好きな台詞は,終盤の次の台詞です。

「しかし,今更枢密院会議を開き,改めて終戦の議を決定するっていうのも・・・。もう,事実上,終戦は決まってしまっているんですからねえ。」
「いや,そうでもないよ。」
「は?」
「あらゆる手続きが必要だよ。儀式と言った方が正しいのかもしれないがね。日本(ニッポン)帝国のお葬式だからね。

最近,刷り直しがあり,それも見ましたが,そちらはどうも微妙でした。
陸軍将校に拳銃を突きつけられて脅されるNHKのアナウンサー役が女性だったのも,「え?」って思ったところの1つ。事実をもとにしたフィクションとはいえ,それはありえまい。

なんというか,今の平和な世の中しか経験したことがない人が,戦争映画の緊迫感を出すのは難しいのでしょう。なにかしら違和感があります。それは,この映画の刷り直しに限った話ではないです。

平和は大事です。映画の最後にも,そのメッセージが入っています。
(毎年,この時期に(視聴率とか気にせず)放送すれば良いのに。)


2)沖縄決戦

こちらもなかなか壮絶な映画。そして,名作。
そして,Amazon Prime で見れます。
(先日まで,有料レンタルだった気がするのですが,今みると,Prime 会員は無料ですね。勘違いでしょうか。そうでしょう。)

タイトル文字も素晴らしい。

そして,なんといっても,小林桂樹丹波哲郎,仲代達矢の3人の演技が大変素晴らしい。

「通信兵,司令部へ連絡。」
「はい」
「本島西海岸一帯は,米艦艇のため,海の色が見えない。」
「なに?海の色が?それじゃわからん!」
「船が7分に,海が3分。分かったか?船が7分に海が3分だ!

上が映画内での名台詞です。オマージュされることもありますね。

*例えば「トップをねらえ!」,とか。

特攻兵の手記の読み上げも心にきます。

この映画を通して,私の一押しは仲代達矢のかっこよさ(あの声!)ですが,とにかく戦争の悲惨さを丁寧に描写している点がすごいです。名作。

あと,こちらの音楽も佐藤勝です。
(1)で挙げたサウンドトラックに入っています。


ほかにも色々ありますが,最新の作品はこちらでしょう。

3)この世界の(さらにいくつもの)片隅に

Amazon Prime 「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」

私の住んでいるエリアでは,「さらにいくつもの」は上映されていませんでした。

そのまま忘れていたのですが,先ほどAmazon Prime をみると,有料で配信していることを知ったため,早速購入(2,500円)。

映画はまだ途中までしか見てないので,内容についてのレビューはしませんが,とにかく「色使いが丁寧!」
新海誠とは,別の綺麗さ。新海誠は「リアルな綺麗さ」ですが,こちらは「抽象的な綺麗さ」かな,と。

明日,続きを見る時間があれば,見ます
(頑張って,見る時間を作らなければ・・・。)


しかし,この映像の綺麗さ(HD)が2,500円で買えるなら,Blu-rayの魅力はなんでしょうね(4,066円)

ストリーミングも,いつまでも見られるという保証はありませんが,すぐに見られなくなることはないでしょう。Blu-ray や DVDだって消耗品ですし,傷が付いたら見られなくなります。そうすると,データ有利な気がしますね(場所も取らないし)。

電子書籍云々のはなしもありますが,DVD・Blu-rayといったメディアも,インターネットに押されていくのでしょうね。

では,明日,「さらにいくつもの」の続きが見られる時間ができるように,メインの研究をしっかりと進めていきます。
(最新のJSや,Canvasの資料が少ない・・・。個人のWEBページは信用ならんものも多いので,電子書籍が頼り。)。


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