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2026年FA事情(10月広島)

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広島東洋カープ

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広島東洋カープは2026年のFA(フリーエージェント)制度の影響で主力選手の流出が懸念されています。特に森下、床田、坂倉の3選手の動向が注目されており、資金力の不足や地方球団であることから選手を引き留める難しさが指摘されています。FA制度拡大が選手の権利向上につながる一方、資金格差による戦力の偏りがリーグ全体の面白さを損なう可能性もあり、球団経営努力と戦力均衡の仕組みづくりが求められています。

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まあ,まだ先の話ですが。

今年の順位も確定し,広島は4位。
最下位の可能性も十分にあっただけに,僅差とはいえ4位というのは少し意外であった。

そして,順位が確定してCS,日本シリーズへと進んでいく一方で,各新聞社の話題は徐々に「FA」へと移っていく。
広島の場合は,森下・床田・坂倉。

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このFA制度,カープファンからすると,どうしてもしんどいところがある。
高額な年俸を払える「金」がなく,「地方」であることも,選手を引き留めるうえでネガティブに働く場面がある。
直近でも,丸,西川,九里と主力選手の流出が続いている。

丸の移籍は本当に痛く,新聞で移籍を知ったときは,かなりショックだった。
しかも,移籍1年目(2019年)に巨人はリーグ優勝している。

一方,西川と九里については,「ああ,そうか」という程度で受け止めることができた。
(広島の優勝のキーマンの丸とは,やや印象が異なるのだろう。)

こうしたFAによる選手流出については,
「金のない球団が悪い」
と言われれば,その面もあると思う。
ただ,マネーゲームにも限度はある。

仮に年俸10億円級の契約が当たり前になれば,
現在の広島の経営規模でそれに継続的についていくことは困難であろう。

今年,チーム状況が散々で,満足に戦えなかった広島。
その渦中にあった,小園ら主力を含む4選手が戦力外となった。

そのうえで,もし今後,森下・床田・坂倉の3人が同時に流出したらどうなるのか。
仮にこのうち1人が移籍しただけでも,
個人的には広島,ひいては,プロ野球そのものへの関心がかなり薄れるかもしれない。

「どんなにチーム状況が絶望的に弱くても,カープを応援します!」
とは,私は言えない。

弱いこと自体は仕方がない。
しかし,主力を育ててもFAで次々に流出し,
その穴を埋められない状況が続くのであれば,さすがに限度がある。

一方,選手会はFA権取得年数の短縮や人的補償の撤廃などを求めているらしい。
選手会は労組なので,選手にとってより有利な制度を求めること自体は当然である。
より高い年俸,より良い環境,より自分を必要としてくれる球団へ,
移籍しやすい環境は大事だろう。

ただ,観ている側としては,
「選手の権利が拡大すれば,それだけでよいのか」
とも思う。

資金力のある球団が,毎年のように他球団の主力選手を獲得できる。
一方,資金力の乏しい球団は,育てた選手を引き留められない。

もし,そうした構造が固定化し(現在も,ややそうなっているが),
資金力の差がそのまま順位に反映されるようになれば(こちらも,ややそうなっているが),
リーグ戦そのものの面白さは確実に損なわれる。

弱い球団のファンが離れれば,
その影響は最終的にはリーグ全体にも返ってくるはずである。

選手の移籍の自由を拡大するのであれば,
NPBや各球団には,それとは別に戦力均衡を保つ仕組みを考える責任があるのではないかと思う。

・・・とはいえ,
「では,資金力がないままでよいのか」
と言えば,もちろんそれも違う。

広島自身も,経営努力を続けなければならない。

たとえば,次のような投稿がある。

さかもと @HT_Tigers プロ野球チームの親会社純資産


阪急阪神HD           1兆2013億円
読売新聞G                    1347億円
ディーエヌエー            2408億円
株式会社ヤクルト本社 6543億円
中日新聞                            92億円
広島東洋カープ                 89億円

ソフトバンクG   20兆4684億円
西武HD                         5745億円
日本ハム                        5516億円
オリックス             4兆5730億円
楽天G                     1兆   354億円
株式会社ロッテ              1382億円

この数字については,親会社・持株会社の連結純資産と,
広島東洋カープという球団会社そのものの純資産が混在しているように見えるため,
これだけで各球団の「資金力」を直接比較することはできない。

それでも,親会社を持たない広島と,
大企業グループを背景に持つ球団との間に,
経営基盤の違いがあることは明確である。

親会社がないからこそ,広島には別の形で稼ぐ努力が必要になる。
チケットの売り方。
球場での観戦環境。
遠方から観戦に来るファンへのサービス。
配信やグッズ,イベント。

たとえば日本ハムなどを見ると,平日の昼間の試合であっても多くの観客を集めている。
球場そのものを含め,「試合を観る」以外の価値を作っている点は非常に強い。
中日も今シーズンの観客収容数はほぼ100%であったらしい。
順位・チーム状況と観客の動員数は必ずしも一致しない。

広島も,「親会社がないから仕方がない」で終わるべきではない。

ただ,同時に,
「資金力のある球団だけが選手を集められる」
というリーグになってしまうのも困る。

選手の移籍の自由は尊重されるべきであるが,
12球団が競争するリーグである以上,ある程度の戦力均衡も必要である。

札束の殴り合いでプロ野球の順位が決まるようになるのは,避けてほしい。


こんな話は,「逆指名」や「自由獲得枠」,
「FA制度」が出来たときからずっと,
「金のないチーム」のファンから言われてきたことだろうがね。

©Hiroshi Nagayama