AI要約
「カティンの森」(2007)は第二次大戦中のポーランドが舞台で、ソ連とドイツによる分割統治と、ナチスとソ連双方のプロパガンダに巻き込まれた悲劇を描く。残虐なシーンが多く、史実に基づいた深刻な内容のため、一般には勧めにくいが歴史好きには注目に値する映画だ。
- 歴史的面白さ度 ★★★★★
- 戦争の残虐さ度 ★★★★★
- ひとにおすすめできる度 ★☆☆☆☆
ソ連赤軍は皆さんの味方です!
皆さんの抵抗は無意味です!
ソ連赤軍は皆さんの味方です!
ソ連があなたたちを戦争から解放し平和な生活が始まるでしょう
(22分45秒ぐらい)

あらゆる映画が配信で見られるようになり,あれだけTSUTAYAに行っていた自分も,ほぼいかなくなりました。
TSUTAYAに並んでいた大量のCDの多くがApple Musicなどの配信で視聴できるようになり,大量のDVDの多くがNetflixh,U-NEXT,Amazon Primeなどで高画質で閲覧できる今です。
ただ,世の中の全ての映画が配信されているわけでは,当然なく。
この「カティンの森」も配信されていないので,TSUTAYAディスカス(宅配レンタル)で借りました。
以下,ネタバレ含みます。
映画のあらすじとしては,二次大戦でソヴィエトとドイツに分割統治されたポーランドが舞台です。
ゲームのhoi4だと,史実ルートで,ラインラント進駐,アンシュルス,オーストリア併合,ズデーテン地方割譲,チェコ占領,スロヴァキア傀儡をした強化ドイツと,大粛清ピーク後のスターリン書記長のソヴィエト連邦がモロトフ・リッベントロップ条約を結び,ポーランドを分割統治するあたりです。
主人公の街は最初,ソヴィエトの支配下,その後,ドイツが占領し,再度ソヴィエトが再占領。
カティンの森事件は,最初のソヴィエト占領下で起こったと映画の中では書かれています。
その後,ドイツがその事件をスクープし新聞や映画でプロパガンダに利用。被害者の名前が放送で読み上げられるシーンが入ります。
そして,再占領したソヴィエトが,それらはドイツの戦争犯罪だったとさらにプロパガンダする流れですね。1時間10分辺りにドイツのプロパガンダとは真逆の映像が流れます。このバックグランドの音楽がショパンのピアノエチュード,革命のオーケストラ編曲なのがかなり気になりました。そして,葬送行進曲のこれもオーケストラ編曲。
カティンの森の被害者の家族や友人の悲惨な物語が延々と続きます。明るいはずはない。
ラスト10分はかなりの残虐シーンです。
これまで見た映画の中でもトップクラス。
「無条件降伏」した国がどのような扱いになるか,二次大戦で降伏・占領され,その後,大量虐殺まで至らなかった日本は本当にレアケースでしょう。
まあ,降伏前に全国空襲で焼かれ,2つも原爆落とされていますが・・・。
冒頭に書いた,ソヴィエト兵が進駐したポーランド地域の市民に呼びかけるセリフを聞きたいがために借りたのですが,期待した以上のできでした。
ただ,あまりにも残虐で,悲惨すぎるので,ひとにおすすめできる映画ではありません。
歴史好き,とくに二次大戦辺りが好きな人は見ておくと良いでしょう。